カルトレイン Caltrain は、サンフランシスコとシリコンバレーを結ぶ通勤列車です。
同地域に他に鉄道はないので、始めてアメリカに来てシリコンバレーへ向かう人は、たいていカルトレインを使うことになります。
路線延長約124km、駅数32駅で、決して乗降客数が多いとは言えませんが、アメリカで成功してる数少ない路線です。
サンフランシスコとサンノゼという2都市間の輸送だけでなく、その間にあるシリコンバレー一帯の輸送も担ってます。
ほとんどの駅に駐車場があり、パーク・アンド・ライドを促進している他、車内へ自転車の乗り入れも可能です。
ただし、自転車を乗り入れる際はルールを読んで守ってください。
運転間隔
全ての種別を合わせると、平日の朝夕は約15分間隔、平日の昼間と土休日は1時間間隔です。
種別は3種類あり、Local(各駅停車)、Limited-Stop(快速)、Baby-Bullet(急行)が走っています。
Limited-Stop と Baby-Bullet は平日の朝夕のみ、Local は平日の昼間と土休日しか走ってません。
始発は平日は午前4:30頃、土休日は午前7時頃で、終電は深夜12:00頃です。
スケジュールは下の外部リンクで確認できます。
Caltrain (公式: EN) > 平日時刻表 (外部リンク)
Caltrain (公式: EN) > 土休日時刻表 (外部リンク)
Baby Bullet(急行)は停車駅が4パターンあるので、ご利用の際は注意が必要です。
- 朝ラッシュ時の上りと夕ラッシュ時の下りの混んでる方:
- パターンAとパターンB
- 朝ラッシュ時の下りと夕ラッシュ時の上りの空いてる方:
- パターンA’とパターンB’
いずれのパターンも1時間に1本の運転間隔ですので、急行に乗りたい場合は時刻表を確認しましょう。
以下、Baby Bullet(急行)を利用する時のパターンと主な所要時間です:
駅名 | パターンA | パターンA’ | パターンB | パターンB’ |
---|---|---|---|---|
サンフランシスコ San Francisco | 0分 | 0分 | 0分 | 0分 |
22番ストリート 22nd Street | – | 5分 | – | 5分 |
ミルブレー Millbrae | 16分 | 18分 | 16分 | 18分 |
サンマテオ San Mateo | – | – | 24分 | – |
ヒルズデール Hillsdale | 24分 | 26分 | – | – |
レッドウッドシティ Redwood City | – | – | 33分 | 31分 |
メンローパーク Menlo Park | – | – | – | 36分 |
パロアルト Palo Alto | 35分 | 37分 | 39分 | 39分 |
マウンテンビュー Mountain View | 42分 | 44分 | – | 47分 |
サニーベール Sunnyvale | – | – | 48分 | – |
サンノゼ San Jose | 57分 | 59分 | 59分 | 61分 |
タミエン Tamien | 66分 |
料金
料金はゾーン制で、ゾーンの境界線を越えるごとに料金が高くなります。
One Way(片道料金)の場合:
- 同じゾーン内で乗り降りする場合:3ドル
- 1ゾーンまたがって乗り降りする場合:5ドル
- 2ゾーンまたがって乗り降りする場合:7ドル
- 3ゾーンまたがって乗り降りする場合:9ドル
- 4ゾーンまたがって乗り降りする場合:11ドル
- 5ゾーンまたがって乗り降りする場合:13ドル
例えば Millbrae から Sunnyvale までは1ゾーンまたぎ、5ドルかかります。
なお、現金で切符を買うのではなく、Clipper という非接触型ICカードで乗車すると、料金が0.25ドル安くなります。
SUICAとかPasmoとかみたいなものですね。お得なので活用しましょう。
ちなみにこの Clipper というのは、なぜか Walgreens という薬局で手に入れることができます。
発着駅がどのゾーンに入っているかは路線図で確認できます。
割引チケット
普通の人が買える割引チケットには他にも3種類あります。
- Day Pass (一日乗車券)
One Wayの2倍の料金で、一日に何度でも乗り降りできます。 - 8-ride (回数券)
One Wayの約7倍の料金で、8回分乗り降りできます。Clipper でしか買えません。 - Monthly Pass (定期券)
One Wayの約26.5倍の料金で、1ヶ月間何度でも乗り降りできます。Clipper でしか買えません。
One Wayで往復すると約13日分の料金なのでお得です。
また、上のチケットでゾーン外に出る時には、Zone Upgrade(乗り越し券)を買うことで乗り降りできます。
Zone Upgradeは1ゾーンあたり2ドルです。
他にも、以下の人は上のチケットが全て半額料金(端数切り捨て)になります。
- 65歳以上の高齢者
- 身体障害者
- 17歳以下の未成年(学生証が必要)
- メディケア所持者
いずれのチケットも、乗車後には買う事ができませんので、乗車前に買ってください。
特に、駅には改札がないからと言ってチケットを買わずに乗車すると、車掌に見つかり罰金を払わされます。
車掌は車内検札をしていないので、必ず事前にチケットを買っておきましょう。
1月11日に全日空が成田~サンノゼ便を就航させますと発表したら、直後に最新鋭のボーイング787のトラブル続出で一時運航休止を発表するなど、最近なにかと話題のサンノゼ国際空港。
というわけで、今日はシリコンバレーの玄関口、サンノゼ国際空港の紹介です。
正式名称は Norman Y. Mineta San Jose International Airport です。
ノーマン・Y・ミネタというのは元サンノゼ市長の名前です。はい、ミネタという苗字からもわかるように、日系アメリカ人です。
ただ、サンノゼ市議会は空港の名称を San Jose / Silicon Valley Mineta International Airport に変更するか検討中だそうです。
シリコンバレーって名前がついたほうが、ブランド力が上がって航空会社のマーケティングに役立つんだとか。
どっちの名前のほうが日本人として嬉しいんだか。